2018.03.27
ゆうきともレクチャー
先日、ゆうきともさんのレクチャーに参加してきました。
内容はルーティンの作り方に焦点をあてたもので、今まで受けてきたどのレクチャーとも違うタイプで新鮮でした。この間のポン太さんのレクチャーと合わせて全ての内容を咀嚼できれば、クリエイターとして大成できるような予感がします。
最初はサロン向けのルーティンで、3つのマジックをどう繋げるかという話。
これは学祭のルーティン作るときに考えることそのまんまでした。使えます。僕も頭だけは無駄に回転させているので、口だけなら何とでも言えますが、きちんと考えて、かつ実践している人の言にはやはり重みがあります。
ゆうきさんは仙台でのレクチャーは十年ぶりで、誰も呼んでくれないと嘆いていたので、夏休みなどの機会に声をかけたら来てくれるかもしれません。ゆうきさんは難しすぎることはしないでルーティンを組むタイプなので、新入生はもちろん、新2、3年生も十二分に得るものがあると思います。
続いてクロースアップの20分ほどのルーティンの組み方について。
今回ネタごとの感想は書きません。理由は単発ものというよりもルーティンのために入っているマジックが多く、それ単体では本当の価値を語りきれないためです。あと、予想以上に素敵なエンディングだったのでレクチャー受けた人だけの秘密にしておこうかなと思います(こっちが本音)。
ルーティンの中には演出で手順上の違和感を軽減するための策が色々と張り巡らされていました。また、現象のわかりやすさも重視しており、そのためのセリフ回しや示し方なども非常に参考になりました。
レクチャー後の打ち上げではゆうきさんの昔話等、面白い話をたくさん聞かせていただきました。高木さんや片倉さんといった雲の上の存在だと思っていた方々も、思っていたほど離れているわけでもないのだなという不思議な感覚に陥りました。いくらでも聞きたいところでしたがレクチャーを受けると体調が悪くなる残念な体質(主に酸欠などの影響)なので日付が変わる頃に限界が来ました。残念です。こういう話を延々する交流会みたいなのも良いかもしれません(人が集まるかは不明ですが……)。
打ち上げでは僕もいくつかマジックを演じさせていただきましたが、好評だったみたいで良かったです。なるべく早めにまとめて作品集に仕上げたいところ。レクチャーで得られたものも反映されるかもしれません。
打ち上げ中特に印象に残ったのはゆうきさんのロープマジック。技法を使うときの淀みが一切なくてすごいと思いました。いくつかやってみたくなる技も見せてもらったので、ロープ熱が少し上がりました。色々調べてみます。
今思えば8時間もマジック漬けになってました。楽しい時間はあっという間です。ゆうきさんのブログを拝見したところ五月のレクチャー会場、仙台でもいいかもみたいなことが書いてあったので近いうちにまたレクチャーの機会があるかもしれません。その際は是非参加してみて下さい。
内容はルーティンの作り方に焦点をあてたもので、今まで受けてきたどのレクチャーとも違うタイプで新鮮でした。この間のポン太さんのレクチャーと合わせて全ての内容を咀嚼できれば、クリエイターとして大成できるような予感がします。
最初はサロン向けのルーティンで、3つのマジックをどう繋げるかという話。
これは学祭のルーティン作るときに考えることそのまんまでした。使えます。僕も頭だけは無駄に回転させているので、口だけなら何とでも言えますが、きちんと考えて、かつ実践している人の言にはやはり重みがあります。
ゆうきさんは仙台でのレクチャーは十年ぶりで、誰も呼んでくれないと嘆いていたので、夏休みなどの機会に声をかけたら来てくれるかもしれません。ゆうきさんは難しすぎることはしないでルーティンを組むタイプなので、新入生はもちろん、新2、3年生も十二分に得るものがあると思います。
続いてクロースアップの20分ほどのルーティンの組み方について。
今回ネタごとの感想は書きません。理由は単発ものというよりもルーティンのために入っているマジックが多く、それ単体では本当の価値を語りきれないためです。あと、予想以上に素敵なエンディングだったのでレクチャー受けた人だけの秘密にしておこうかなと思います(こっちが本音)。
ルーティンの中には演出で手順上の違和感を軽減するための策が色々と張り巡らされていました。また、現象のわかりやすさも重視しており、そのためのセリフ回しや示し方なども非常に参考になりました。
レクチャー後の打ち上げではゆうきさんの昔話等、面白い話をたくさん聞かせていただきました。高木さんや片倉さんといった雲の上の存在だと思っていた方々も、思っていたほど離れているわけでもないのだなという不思議な感覚に陥りました。いくらでも聞きたいところでしたがレクチャーを受けると体調が悪くなる残念な体質(主に酸欠などの影響)なので日付が変わる頃に限界が来ました。残念です。こういう話を延々する交流会みたいなのも良いかもしれません(人が集まるかは不明ですが……)。
打ち上げでは僕もいくつかマジックを演じさせていただきましたが、好評だったみたいで良かったです。なるべく早めにまとめて作品集に仕上げたいところ。レクチャーで得られたものも反映されるかもしれません。
打ち上げ中特に印象に残ったのはゆうきさんのロープマジック。技法を使うときの淀みが一切なくてすごいと思いました。いくつかやってみたくなる技も見せてもらったので、ロープ熱が少し上がりました。色々調べてみます。
今思えば8時間もマジック漬けになってました。楽しい時間はあっという間です。ゆうきさんのブログを拝見したところ五月のレクチャー会場、仙台でもいいかもみたいなことが書いてあったので近いうちにまたレクチャーの機会があるかもしれません。その際は是非参加してみて下さい。
スポンサーサイト
2018.03.20
一口レビュー:ten little tricks
『ten little tricks』のレビューです。
作者のこざわさんには何度かレクチャーノートを書く際にお世話になりました。とにかく読み物としての面白さが際立ってます。内容はパズルや数学的原理、慣用句などマジック以外から着想を得たユニークなものが多く、演じてみたいと思わされました。また、クリエイター気質な人にとっては創作のヒントが随所に散りばめられているので非常に参考になると思います。あとがきに書いてある手塚治虫さんの話はサークルブログでも何度か話題に上がったのですが、マジック以外から着想を得るというのは今後のマジック創作の一大テーマになると僕は確信しています。
それでは作品ごとのレビューを
1: Counterfeit
天秤パズルを題材にしたカード当て。
これは発想の勝利という言葉がふさわしい作品でしょう。
知人とも「トリックとしてはつまらないのに、マジックとしてはめっちゃ面白い」という褒めているのか貶しているのかわからない会話をしましたが、そういうことです。
2: Ambitious Royals
2枚のカードが上がってくるアンビシャスカード。
根幹となる原理はRyukaさんのJKサンドの方がよりダイレクトでない使い方をしていて好みです。2枚入れて2枚上がることに意味を持たせられれば良いのですがなかなか上手い演出が思いつきません。
3: Magician vs. Gambler vs. Mathematician
数学者とギャンブラーとマジシャンがそれぞれモンテをやったらどうなるかという作品。
素晴らしいの一言に尽きます。途中で2アヘッドになるのでマジシャンも初見はえっ!?となると思います。すり替えの方法はデックと接触させたくないので、普通に膝の上に用意しておいて交換するのが良いと思います。
4: Hide a Leaf
「葉を隠すなら森の中」という慣用句をテーマにしたマジック。
発想が面白いです。手法はゴリゴリ押していく感じなので、もう少しスマートな解決法ができたら演じてみたいと思う作品です(今のところ思い付いていませんが)。
5: Process of Elimination
ビドルトリックです。
ビドルトリックですと書きましたがこれすごい良いです。どれくらい良いかと言うとビドルトリックやる気なかった僕がレパートリーに入れようと思ったくらい良いです。余禄では「デックを半分だけ持つ理由付け」に対する回答と書いてあるのですが、個人的にはそれ以上に「5枚の不確定要素を抽出する説得力」を感じました。演者が5枚のカードを選ぶところがどうしても恣意的に見えてしまい、「演者がたまたま選んだ5枚の中に選ばれたカードあるということは、もう演者は選んだカードが何かわかっているとしか思えない(すっと当てればいいのに)」といつも思っていたので、この解決法は素晴らしいです。消去法で当てるというくだりも好きです。サークルで見せたら何人かに「は?」って言われましたが好きです。
6: Six Card Brainwave
エイトカードブレインウェーブの改案。
完成度は高いと思います。初心者向けに教えるときに使えそうです。マジオンのレビューで物足りないと言われているように何か足りない気がするのですが、それがなんなのかよくわかりません。これ以上足すものも引くものもない気がするのでプロット上の限界なのかもしれません。
7: Subliminal Effect
サブリミナル効果を使った一致現象。
手法はシンプル一直線で、演出が光る作品です。裏側が凝っていればいるほど燃えるタイプなのでこれはそこまで食指は動きませんでした。悪いのは作品ではなくて僕です。許してください。
8: Following
フォローザリーダーです。
ハンドリングの完成度が高い作品。この現象を演じたい人にはおすすめです。
他の方の『ten little tricks』のレビューでフォローザリーダーはあまり人気がないというのを見かけました。確かに僕もそこまで惹かれるプロットではないなと思い、何故なのか考える良いきっかけになりました。それに対する現状の僕の考えをここにまとめておきます。
まず僕はマジックには楽しさか嬉しさのどちらかの付加価値が必要だと思っています。ではフォローザリーダーは楽しいかと問われると、そこまで楽しくないかなと。というのも赤と黒を入れ替えても入れ替わらないという現象を何度も繰り返すだけですから、最初は楽しいかもしれませんが徐々に飽きてくるのも頷けます。佐藤総さんは“Acrobat Leader”の中で、一度入れ替わらなかったカードをもう一度入れ替えても入れ替わらないという意外性のある現象を入れてこの問題を解決しています(個人的にはラストもオフビートをうまく使って意外性を演出していると思います)。“Acrobat Leader”が他の作品と比べて群を抜いて評価が高いのはこのあたりが要因だと思われます。
次に嬉しさですが、まず嬉しさとはなんなのかという話から。嬉しさとは演者もしくは観客が嬉しいかどうかです(基本的には演者で考えて問題ないと思います)。例えば単純な話、カードを当てるのはカードが当たったら演者が嬉しいから当てるわけです(マイザーズドリームとかの方がわかりやすいかもしれません)。ではフォローザリーダーに嬉しさはあるのかと問われると、現状はそこまでないかなと思います。赤と黒が入れ替えても入れ替わらなかったからといって特に嬉しくはないでしょう。ただこれは演出で解決できるのではないかと思います。例えば入れ替えてはならない2つのものが存在して、間違って入れ替えてしまったけど大丈夫みたいな感じです。まだ僕はピンとくる題材を見つけられてないのですが、この考え方はフォローザリーダーというプロットの新たな創作ポイントになるかもしれません。
とまぁ色々書きましたが、この現象を起こす作品としてはシンプルでディセプティブなので初心者にも勧められると思いました。
9: Red Ocean & Blue Ocean
2色のカードを使ったカードアクロス。
こじらせたマニア向けと書いてありますがそこまででもないと思います。初心者が2色のデックを揃える日が来たら教えても良いレベルかなと(もちろん個人差はあります)。
10: A Tale of Ten Travelers
「宿屋のパラドックス」を題材にしたトリック。
マーチン・ガードナーの本は読んだはずなのですがなぜか忘れてました。手順はお手軽で良いと思います。ただ余禄に載っていたカードとコインを使うやつの方が見た目よろしそうだなと思いました。でもやるならこざわさんの手順になるでしょうというくらいお手軽です。
Appendix A: Ideal & Reality Deck
結婚式で演じるマジックのアイデア。
機会があればやります(機会があるとは言っていない)。結婚式のときに披露するマジックというとアニバーサリーワルツなどが挙げられますが、僕はこちらのアイデアの方が好みです。アニバーサリーワルツでは選んだカード=新郎新婦に例えられることが多いと思うのですが、個人的にカードを人に例えるのが苦手なのです。このアイデアではカード=新郎新婦が選んだ理想のものに例えられるので、だいぶ例えがマイルドで使いやすくなっていると思います。
Appendix B: Two-person Zero-sum Game
「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に関するとある原理の紹介。
もう書いただけで頭良さそうな感じがにじみ出てて良いです。このまま演じるのは原理の使い方が直接的過ぎてあれかなと僕は思いました。もうワンアイデア欲しいところです。天啓が来るのを待ちます。
Appendix C: The Gift of the Magician
小物をプレゼントしたいときのアイデア。
これはあれです。一種のアンチテジナですね。まさかうちのサークル以外にも使い手がいたとは。
僕は好き嫌いが激しいタイプで、作品集買うとレパートリーが一つ増えるかどうかといったところなのですが、『ten little tricks』では3、4個やりたいマジックが見つかったので満足しています。僕も似たような発想で創作をすることが多いので相性が良かったのかもしれません。今後の作品にも期待しています。
作者のこざわさんには何度かレクチャーノートを書く際にお世話になりました。とにかく読み物としての面白さが際立ってます。内容はパズルや数学的原理、慣用句などマジック以外から着想を得たユニークなものが多く、演じてみたいと思わされました。また、クリエイター気質な人にとっては創作のヒントが随所に散りばめられているので非常に参考になると思います。あとがきに書いてある手塚治虫さんの話はサークルブログでも何度か話題に上がったのですが、マジック以外から着想を得るというのは今後のマジック創作の一大テーマになると僕は確信しています。
それでは作品ごとのレビューを
1: Counterfeit
天秤パズルを題材にしたカード当て。
これは発想の勝利という言葉がふさわしい作品でしょう。
知人とも「トリックとしてはつまらないのに、マジックとしてはめっちゃ面白い」という褒めているのか貶しているのかわからない会話をしましたが、そういうことです。
2: Ambitious Royals
2枚のカードが上がってくるアンビシャスカード。
根幹となる原理はRyukaさんのJKサンドの方がよりダイレクトでない使い方をしていて好みです。2枚入れて2枚上がることに意味を持たせられれば良いのですがなかなか上手い演出が思いつきません。
3: Magician vs. Gambler vs. Mathematician
数学者とギャンブラーとマジシャンがそれぞれモンテをやったらどうなるかという作品。
素晴らしいの一言に尽きます。途中で2アヘッドになるのでマジシャンも初見はえっ!?となると思います。すり替えの方法はデックと接触させたくないので、普通に膝の上に用意しておいて交換するのが良いと思います。
4: Hide a Leaf
「葉を隠すなら森の中」という慣用句をテーマにしたマジック。
発想が面白いです。手法はゴリゴリ押していく感じなので、もう少しスマートな解決法ができたら演じてみたいと思う作品です(今のところ思い付いていませんが)。
5: Process of Elimination
ビドルトリックです。
ビドルトリックですと書きましたがこれすごい良いです。どれくらい良いかと言うとビドルトリックやる気なかった僕がレパートリーに入れようと思ったくらい良いです。余禄では「デックを半分だけ持つ理由付け」に対する回答と書いてあるのですが、個人的にはそれ以上に「5枚の不確定要素を抽出する説得力」を感じました。演者が5枚のカードを選ぶところがどうしても恣意的に見えてしまい、「演者がたまたま選んだ5枚の中に選ばれたカードあるということは、もう演者は選んだカードが何かわかっているとしか思えない(すっと当てればいいのに)」といつも思っていたので、この解決法は素晴らしいです。消去法で当てるというくだりも好きです。サークルで見せたら何人かに「は?」って言われましたが好きです。
6: Six Card Brainwave
エイトカードブレインウェーブの改案。
完成度は高いと思います。初心者向けに教えるときに使えそうです。マジオンのレビューで物足りないと言われているように何か足りない気がするのですが、それがなんなのかよくわかりません。これ以上足すものも引くものもない気がするのでプロット上の限界なのかもしれません。
7: Subliminal Effect
サブリミナル効果を使った一致現象。
手法はシンプル一直線で、演出が光る作品です。裏側が凝っていればいるほど燃えるタイプなのでこれはそこまで食指は動きませんでした。悪いのは作品ではなくて僕です。許してください。
8: Following
フォローザリーダーです。
ハンドリングの完成度が高い作品。この現象を演じたい人にはおすすめです。
他の方の『ten little tricks』のレビューでフォローザリーダーはあまり人気がないというのを見かけました。確かに僕もそこまで惹かれるプロットではないなと思い、何故なのか考える良いきっかけになりました。それに対する現状の僕の考えをここにまとめておきます。
まず僕はマジックには楽しさか嬉しさのどちらかの付加価値が必要だと思っています。ではフォローザリーダーは楽しいかと問われると、そこまで楽しくないかなと。というのも赤と黒を入れ替えても入れ替わらないという現象を何度も繰り返すだけですから、最初は楽しいかもしれませんが徐々に飽きてくるのも頷けます。佐藤総さんは“Acrobat Leader”の中で、一度入れ替わらなかったカードをもう一度入れ替えても入れ替わらないという意外性のある現象を入れてこの問題を解決しています(個人的にはラストもオフビートをうまく使って意外性を演出していると思います)。“Acrobat Leader”が他の作品と比べて群を抜いて評価が高いのはこのあたりが要因だと思われます。
次に嬉しさですが、まず嬉しさとはなんなのかという話から。嬉しさとは演者もしくは観客が嬉しいかどうかです(基本的には演者で考えて問題ないと思います)。例えば単純な話、カードを当てるのはカードが当たったら演者が嬉しいから当てるわけです(マイザーズドリームとかの方がわかりやすいかもしれません)。ではフォローザリーダーに嬉しさはあるのかと問われると、現状はそこまでないかなと思います。赤と黒が入れ替えても入れ替わらなかったからといって特に嬉しくはないでしょう。ただこれは演出で解決できるのではないかと思います。例えば入れ替えてはならない2つのものが存在して、間違って入れ替えてしまったけど大丈夫みたいな感じです。まだ僕はピンとくる題材を見つけられてないのですが、この考え方はフォローザリーダーというプロットの新たな創作ポイントになるかもしれません。
とまぁ色々書きましたが、この現象を起こす作品としてはシンプルでディセプティブなので初心者にも勧められると思いました。
9: Red Ocean & Blue Ocean
2色のカードを使ったカードアクロス。
こじらせたマニア向けと書いてありますがそこまででもないと思います。初心者が2色のデックを揃える日が来たら教えても良いレベルかなと(もちろん個人差はあります)。
10: A Tale of Ten Travelers
「宿屋のパラドックス」を題材にしたトリック。
マーチン・ガードナーの本は読んだはずなのですがなぜか忘れてました。手順はお手軽で良いと思います。ただ余禄に載っていたカードとコインを使うやつの方が見た目よろしそうだなと思いました。でもやるならこざわさんの手順になるでしょうというくらいお手軽です。
Appendix A: Ideal & Reality Deck
結婚式で演じるマジックのアイデア。
機会があればやります(機会があるとは言っていない)。結婚式のときに披露するマジックというとアニバーサリーワルツなどが挙げられますが、僕はこちらのアイデアの方が好みです。アニバーサリーワルツでは選んだカード=新郎新婦に例えられることが多いと思うのですが、個人的にカードを人に例えるのが苦手なのです。このアイデアではカード=新郎新婦が選んだ理想のものに例えられるので、だいぶ例えがマイルドで使いやすくなっていると思います。
Appendix B: Two-person Zero-sum Game
「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に関するとある原理の紹介。
もう書いただけで頭良さそうな感じがにじみ出てて良いです。このまま演じるのは原理の使い方が直接的過ぎてあれかなと僕は思いました。もうワンアイデア欲しいところです。天啓が来るのを待ちます。
Appendix C: The Gift of the Magician
小物をプレゼントしたいときのアイデア。
これはあれです。一種のアンチテジナですね。まさかうちのサークル以外にも使い手がいたとは。
僕は好き嫌いが激しいタイプで、作品集買うとレパートリーが一つ増えるかどうかといったところなのですが、『ten little tricks』では3、4個やりたいマジックが見つかったので満足しています。僕も似たような発想で創作をすることが多いので相性が良かったのかもしれません。今後の作品にも期待しています。
2018.03.18
ジャグマスくん自主公演
最近マジック関連が充実していてとても幸福なのですが、本日もジャグマスくんの自主公演にお邪魔しました。
企画から宣伝、会場設営まで全てジャグマスくん一人で行なうというだけでも十分異色なのですが、その上で入場料無料、ショーで使われた道具は机や照明器具含めて全てお持ち帰りOKという大盤振る舞い。今回は身内への宣伝が主だったので観客はそれなりの人数でしたが、人件費等かけてきっちり企画したら結構人集められそうな面白い企画内容だと思います。
ショーの内容ですが、客層を理解してショーを構成するあたりジャグマスくんらしさが出てて良かったです。研究内容の発表とか最高でした。もちろん全てにおいて完璧というわけではなかったですが、短い準備期間で良くあれだけのものを用意できたものだと感心しました。カードマジック のときに机の上の照明器具が邪魔で僕の位置から見づらかったのは気づいてないかもしれないのでここに書いておきます。机の手前に取り付けて照らせると良いのかな。
今回は音楽とのタイミング合わせがとりわけ良くて、特にジャグリングが終わるタイミングはドンピシャでした。選曲も良いですし、この辺は教えるとかそういうものではなくて、ただ単にセンスなのかもしれませんが参考にできる部分は参考にしたいです。あとジャグマスくんの特徴としていかにマジックしないかというものがあります。間の取り方もそうですが、喋り(演出)で観客を飽きさせずに尺を引き延ばすのが抜群に上手いです。うちのサークル員は現象起こすことに夢中になりがちな(余裕がない)人が結構いるので、ジャグマスくんのこの考え方は是非学んでほしいと思います。
ショーの後、しれっと箱根のお土産をいただきました。ありがとうございます。あと折りたたみ式テーブルをいただいた(押し付けられた)ので、早く置くための部室が欲しいです。
ジャグマスくんには新天地でも是非腕を磨いて、また素晴らしいショーを見せていただきたいです。仕事の方もほどほどに頑張ってくださいね。
ではまた会える日を楽しみにこのあたりで筆を置かせていただきます。
企画から宣伝、会場設営まで全てジャグマスくん一人で行なうというだけでも十分異色なのですが、その上で入場料無料、ショーで使われた道具は机や照明器具含めて全てお持ち帰りOKという大盤振る舞い。今回は身内への宣伝が主だったので観客はそれなりの人数でしたが、人件費等かけてきっちり企画したら結構人集められそうな面白い企画内容だと思います。
ショーの内容ですが、客層を理解してショーを構成するあたりジャグマスくんらしさが出てて良かったです。研究内容の発表とか最高でした。もちろん全てにおいて完璧というわけではなかったですが、短い準備期間で良くあれだけのものを用意できたものだと感心しました。カードマジック のときに机の上の照明器具が邪魔で僕の位置から見づらかったのは気づいてないかもしれないのでここに書いておきます。机の手前に取り付けて照らせると良いのかな。
今回は音楽とのタイミング合わせがとりわけ良くて、特にジャグリングが終わるタイミングはドンピシャでした。選曲も良いですし、この辺は教えるとかそういうものではなくて、ただ単にセンスなのかもしれませんが参考にできる部分は参考にしたいです。あとジャグマスくんの特徴としていかにマジックしないかというものがあります。間の取り方もそうですが、喋り(演出)で観客を飽きさせずに尺を引き延ばすのが抜群に上手いです。うちのサークル員は現象起こすことに夢中になりがちな(余裕がない)人が結構いるので、ジャグマスくんのこの考え方は是非学んでほしいと思います。
ショーの後、しれっと箱根のお土産をいただきました。ありがとうございます。あと折りたたみ式テーブルをいただいた(押し付けられた)ので、早く置くための部室が欲しいです。
ジャグマスくんには新天地でも是非腕を磨いて、また素晴らしいショーを見せていただきたいです。仕事の方もほどほどに頑張ってくださいね。
ではまた会える日を楽しみにこのあたりで筆を置かせていただきます。
2018.03.16
演出と構成と不思議
3月11日に「次世代マジシャン神業列伝」が放映されました。個人的に印象に残った人を紹介しつつ、気に入ったところや気になったところをつらつらと書き綴っていこうと思います。家族とごはんを食べながらぼんやりと見ていたので見当違いなことを書いていたらコメントお願いします。
まずサンタさん。
開幕の筆箱を使ったマジックすごい良かったです。
嘘をつかずに二通りに取れる言葉を使って「そういうことかー!」と観客を納得させる(もしくは笑わせる)という手法は僕の好みなのですが、超ダイレクトな使い方をしていて痺れました。現象自体もちゃんと不思議で良いと思います。
二つ目のカスタネットのはもう一歩という印象。というのも「赤と青で音が違う」と言うのなら赤を叩いた時の現象も見せるべきなのではと思いました。赤に戻ってもいいですが、個人的にはまた別の現象、かつ赤が絡んでいるものがベストかなと思います。それこそ「そういうことかー!」となるようなやつを是非!
三つ目のウサギとカメ、素敵です。ただ個人的に何かひっかかるところがあって少し経ってから気付いたのですが、ウサギとカメの競争って足の速さを競ってたんですよね。なので物理的な距離の概念が足りないかなと。解決法としては距離のある現象を考えるのは大変だと思うので、「ウサギとカメの競争のお話は有名ですが、今宵、ここでもウサギとカメのマジシャンの熱いバトルが始まろうとしています!」みたいなくだりを入れるといいのかなと思いました(もし聞き逃してたとかならすいません)。関係ないですが、これってもしかしてトライアンフRTAなのではと今気づいて一人で笑っています。
個人的には今回の番組のMVPで、今後が楽しみなマジシャンです。
続いてTAKAHIROさん。言うまでもなくうまいです。でも大半が既にPVなどで見ているもので、PVの方が撮影環境は良いはずですから超えて来るものはなかったという印象です。
気になったのはカーテントライアンフ。先に断わっておきますが、僕はカーテントライアンフの裏の手法をものすごい評価してます。布をかけるところはもちろんですが、戻すジェスチャーもどうやって戻すのかを合理的に説明しながら裏の目的を達成しているのですごいと思います。
でも番組見ててちょっと冗長かなと思いました。実際家族もダレてましたし、「この茶番いつまで続くの?」みたいなことをゲストの方も言っていたので間違いないと思います。
何でそうなるのか考えたのですが、「無駄に見えるから」というのが一つの答えかなぁと。それで揃うはずがないというのはだいたいの人間が想像つきますし、そうなると今自分たちは何を見せられているんだという気持ちになるのも頷けます。それと戻しているくだりが特に面白くないというのもあると思います。家族からはそれで何かできるとは思わないけども触りすぎはやっぱり怪しいという意見が出ました。
どう解決したものかと考えたのですが、触るくだりは特にいらないのかなぁという結論に至りました。ルージングコントロールも通用するわけですし、揃うという大きな現象に隠れて気付かないのではないかというのが今現在の考えです。
ではどういうジェスチャーで戻すのかについてですが、1つ面白そうなのを思い付きました。布をゴーストハンカチーフみたいに改造して、「これから手を触れずに表向きのカードだけを裏向きにしていきます」と言います。あとはそれっぽい動きをしてから布を取り除けば終了。どうでしょうか?だいぶ面白く見えるのではと思います。机上の空論なので、一回誰かに試してみてほしいです。
高橋匠さんは前から存じてはいたのですがすごいテクニックでした。カメラアングル的にひやひやしていたのですが、意外と見えないものなんですね。
でもあまり人間を舐めない方が良いと思います。簡潔に言うと同じ技法を使いすぎです。人間は前後の変化からその間に何が起こったのかを想像できる能力がありますから最初数回は分からなくても、あれだけやればわかります。現に僕の家族は最後の方は「あーそーゆーことね完全に理解した(わかってない)」ってなってました。
演技構成等のアドバイスをしてくれる人が現れればすごい伸びそうな気配は感じました(レナートグリーンそういうことしてくれないのん?と思ったのは内緒で)。
何人か飛ばして最後のHARAさんに
最初なんなの?って思いました。
箱を持ってきて、中から封筒出して、何も書いてないけど、箱に戻してもう一回開けてもらうと「手伝ってください」とだけ書いてある現象。
いやいやダメでしょう。上手く言語化できないのですが、無駄に不思議を消費しないでほしいっていう感じでしょうか。最初に軽めの現象を起こすと言うのはマジックルーティンの定石みたいなところがありますが、それにしては使う道具が厳かすぎます。封筒を軽く振ったら文字が現れるくらいだったら良かったのですが、今回の場合はマジシャンが不在なので普通に封筒持ってきて「手伝ってください」と書いてあれば良くないですかと思いました。個人的にはあそこまで立派な箱を持ってきたのなら、最後に誰もが知りえない情報が書いてある封筒が出てくるくらいでないと納得がいきません。
その次がマジシャンの出現というオープニングにピッタリな現象だったので、その前に無駄な現象起こさないでほしいというのももちろんあります。
と不満を書き散らしましたが、最後のマジックが良かったので終わりよければ全てよしということにしました。僕は1枚のカードを当てるためにどれだけ無駄な手続き(もちろん不思議or楽しいが前提です)が踏めるかがマジックの価値だと思っているのですが、それを見事に体現していました。できることなら僕もやってみたいレベルです。
HARAさんはプロジェクションマッピングとマジックを融合させている方で何回か見ましたが、正直プロジェクションマッピングにマジックが負けてしまっている印象を受けます。マジックではなくてそういう新しい芸だと言うのならそれはそれで良いとは思いますが、個人的には今回やっていたような路線を突き進んでほしいなと思いました。
久しぶりに面白いマジック番組を見たような気がします。今後もこのような番組が企画されることを期待します。
まずサンタさん。
開幕の筆箱を使ったマジックすごい良かったです。
嘘をつかずに二通りに取れる言葉を使って「そういうことかー!」と観客を納得させる(もしくは笑わせる)という手法は僕の好みなのですが、超ダイレクトな使い方をしていて痺れました。現象自体もちゃんと不思議で良いと思います。
二つ目のカスタネットのはもう一歩という印象。というのも「赤と青で音が違う」と言うのなら赤を叩いた時の現象も見せるべきなのではと思いました。赤に戻ってもいいですが、個人的にはまた別の現象、かつ赤が絡んでいるものがベストかなと思います。それこそ「そういうことかー!」となるようなやつを是非!
三つ目のウサギとカメ、素敵です。ただ個人的に何かひっかかるところがあって少し経ってから気付いたのですが、ウサギとカメの競争って足の速さを競ってたんですよね。なので物理的な距離の概念が足りないかなと。解決法としては距離のある現象を考えるのは大変だと思うので、「ウサギとカメの競争のお話は有名ですが、今宵、ここでもウサギとカメのマジシャンの熱いバトルが始まろうとしています!」みたいなくだりを入れるといいのかなと思いました(もし聞き逃してたとかならすいません)。関係ないですが、これってもしかしてトライアンフRTAなのではと今気づいて一人で笑っています。
個人的には今回の番組のMVPで、今後が楽しみなマジシャンです。
続いてTAKAHIROさん。言うまでもなくうまいです。でも大半が既にPVなどで見ているもので、PVの方が撮影環境は良いはずですから超えて来るものはなかったという印象です。
気になったのはカーテントライアンフ。先に断わっておきますが、僕はカーテントライアンフの裏の手法をものすごい評価してます。布をかけるところはもちろんですが、戻すジェスチャーもどうやって戻すのかを合理的に説明しながら裏の目的を達成しているのですごいと思います。
でも番組見ててちょっと冗長かなと思いました。実際家族もダレてましたし、「この茶番いつまで続くの?」みたいなことをゲストの方も言っていたので間違いないと思います。
何でそうなるのか考えたのですが、「無駄に見えるから」というのが一つの答えかなぁと。それで揃うはずがないというのはだいたいの人間が想像つきますし、そうなると今自分たちは何を見せられているんだという気持ちになるのも頷けます。それと戻しているくだりが特に面白くないというのもあると思います。家族からはそれで何かできるとは思わないけども触りすぎはやっぱり怪しいという意見が出ました。
どう解決したものかと考えたのですが、触るくだりは特にいらないのかなぁという結論に至りました。ルージングコントロールも通用するわけですし、揃うという大きな現象に隠れて気付かないのではないかというのが今現在の考えです。
ではどういうジェスチャーで戻すのかについてですが、1つ面白そうなのを思い付きました。布をゴーストハンカチーフみたいに改造して、「これから手を触れずに表向きのカードだけを裏向きにしていきます」と言います。あとはそれっぽい動きをしてから布を取り除けば終了。どうでしょうか?だいぶ面白く見えるのではと思います。机上の空論なので、一回誰かに試してみてほしいです。
高橋匠さんは前から存じてはいたのですがすごいテクニックでした。カメラアングル的にひやひやしていたのですが、意外と見えないものなんですね。
でもあまり人間を舐めない方が良いと思います。簡潔に言うと同じ技法を使いすぎです。人間は前後の変化からその間に何が起こったのかを想像できる能力がありますから最初数回は分からなくても、あれだけやればわかります。現に僕の家族は最後の方は「あーそーゆーことね完全に理解した(わかってない)」ってなってました。
演技構成等のアドバイスをしてくれる人が現れればすごい伸びそうな気配は感じました
何人か飛ばして最後のHARAさんに
最初なんなの?って思いました。
箱を持ってきて、中から封筒出して、何も書いてないけど、箱に戻してもう一回開けてもらうと「手伝ってください」とだけ書いてある現象。
いやいやダメでしょう。上手く言語化できないのですが、無駄に不思議を消費しないでほしいっていう感じでしょうか。最初に軽めの現象を起こすと言うのはマジックルーティンの定石みたいなところがありますが、それにしては使う道具が厳かすぎます。封筒を軽く振ったら文字が現れるくらいだったら良かったのですが、今回の場合はマジシャンが不在なので普通に封筒持ってきて「手伝ってください」と書いてあれば良くないですかと思いました。個人的にはあそこまで立派な箱を持ってきたのなら、最後に誰もが知りえない情報が書いてある封筒が出てくるくらいでないと納得がいきません。
その次がマジシャンの出現というオープニングにピッタリな現象だったので、その前に無駄な現象起こさないでほしいというのももちろんあります。
と不満を書き散らしましたが、最後のマジックが良かったので終わりよければ全てよしということにしました。僕は1枚のカードを当てるためにどれだけ無駄な手続き(もちろん不思議or楽しいが前提です)が踏めるかがマジックの価値だと思っているのですが、それを見事に体現していました。できることなら僕もやってみたいレベルです。
HARAさんはプロジェクションマッピングとマジックを融合させている方で何回か見ましたが、正直プロジェクションマッピングにマジックが負けてしまっている印象を受けます。マジックではなくてそういう新しい芸だと言うのならそれはそれで良いとは思いますが、個人的には今回やっていたような路線を突き進んでほしいなと思いました。
久しぶりに面白いマジック番組を見たような気がします。今後もこのような番組が企画されることを期待します。
2018.03.12
ポン太theスミスレクチャー【コイン編】
お待たせしました(誰も待ってないとか言わないで)。ポン太theスミスレクチャー【コイン編】始まります。
内容はSICKで見たような奴から見たことないような奴まで様々(何の説明にもなっていない)。やはり学ぶべきは手法よりも考え方だと思います。
・アンダーカバースプレッド
ポン太さんといえばこれみたいな技法です。なんか今までフィーリングでやっていたところをしっかりと言葉で説明してもらえたのは良かったです。技法のコツ等を言語化するのは意外と難しいのですが、これができるとマジック界の進歩につながると思うのでどんどんやってほしいです。僕も暇なときは考えています。
・ウイングドシルバー
SICKで有名なあれです。2アヘッドの考え方が素晴らしく、これはクリエイターはもちろんパフォーマーの方々にも心に留めておいてもらいたいです。
・スリーフライ
スリーフライが受けないという話から始まり、色々な理論を駆使してその問題点を解消しようとした手順です。人の想像力は現実を凌駕することがままあるという理論から、マジックの現象の示し方について考察していました。スリーフライはビジュアルな現象で絶えず現実を突きつけるため、想像力を刺激しにくいとのこと。
これについては僕はビジュアルに示す必要がそもそもないのではないかと思っています。指先に3枚持つのはあくまでフェアさのためであり、消失の段階をビジュアルに見せる必要はないのではという考えです。これ以上書くには僕がやってる手順の解説とかからしないといけないので割愛しますが、ハンドリング、演出含めて個人的に細々と広めていきたいと思っています。
・スリーコインズアクロス
ノーエキストラのコインズアクロス。これはどうなんでしょう。難易度も高いし、やっぱりちょっとフェアさに欠けるかなという印象でした。最後のコインズアクロスの為の布石だったのかもしれません(多分違う)。
・サラミコイン
コインがサラミになるやつ。まずコインをサラミにしようという発想がすごい。難易度も最後以外はそこまで高くないように感じました。あれを使いますが持っていないので、自分なりの演出を見つけたら買って試してみたいと思います。
・ワイルドコイン
ホーミングカードから着想を得たタイプのワイルドコイン。個人的にもこれがワイルドコインの演出の最適解かなと思います。エンディングが意外性がある上に、そのまま次のマジックに繋げられるようになっているのが素晴らしいです。コインレクチャーの中では一番やりたいと思った手順です。
・シ◯ルを使ったコインズアクロス
エキストラ、ノーエキストラと色々やってきた末にたどり着いた結論がこれだそうです(まぁそうですよね)。現象の前と後の差が明瞭であればあるほど現象が強くなるという理論は言われてみれば当然っちゃ当然ですが、示し方が適当な人とか良く見るので、ちゃんと意識してないとできないんだろうなとも思います。
問題点である音については、マガーク効果が効くから大丈夫との話でしたが、僕はまだちょっと懐疑的です。というかもう一般人目線の体には戻れないのだなという哀しさを感じました。
この手順、細部は違えどテレビでコインマジックというと必ず演じられている印象を受けます。ジョブチューンでも神業列伝でもやってました。そう考えるとそろそろ進化系が出てくるかもしれないという期待感がありますよね。楽しみにしています。
書ききりました。ポン太さんは例えが秀逸で、わかりやすいし面白いので頭に残りやすいです。木を見せず森を見せろだとかプーさん理論だとかは絶対忘れないと思いますし、手順や新しい現象を考える際にすごい重宝すると思います。
大半の人が本人の手順丸パクリしたくてレクチャーに参加したいわけではないと思うので、今回のレクチャーのような理論や考え方を中心に話してくれるものが今後増えていくと良いなと個人的には思いました。
内容はSICKで見たような奴から見たことないような奴まで様々(何の説明にもなっていない)。やはり学ぶべきは手法よりも考え方だと思います。
・アンダーカバースプレッド
ポン太さんといえばこれみたいな技法です。なんか今までフィーリングでやっていたところをしっかりと言葉で説明してもらえたのは良かったです。技法のコツ等を言語化するのは意外と難しいのですが、これができるとマジック界の進歩につながると思うのでどんどんやってほしいです。僕も暇なときは考えています。
・ウイングドシルバー
SICKで有名なあれです。2アヘッドの考え方が素晴らしく、これはクリエイターはもちろんパフォーマーの方々にも心に留めておいてもらいたいです。
・スリーフライ
スリーフライが受けないという話から始まり、色々な理論を駆使してその問題点を解消しようとした手順です。人の想像力は現実を凌駕することがままあるという理論から、マジックの現象の示し方について考察していました。スリーフライはビジュアルな現象で絶えず現実を突きつけるため、想像力を刺激しにくいとのこと。
これについては僕はビジュアルに示す必要がそもそもないのではないかと思っています。指先に3枚持つのはあくまでフェアさのためであり、消失の段階をビジュアルに見せる必要はないのではという考えです。これ以上書くには僕がやってる手順の解説とかからしないといけないので割愛しますが、ハンドリング、演出含めて個人的に細々と広めていきたいと思っています。
・スリーコインズアクロス
ノーエキストラのコインズアクロス。これはどうなんでしょう。難易度も高いし、やっぱりちょっとフェアさに欠けるかなという印象でした。最後のコインズアクロスの為の布石だったのかもしれません(多分違う)。
・サラミコイン
コインがサラミになるやつ。まずコインをサラミにしようという発想がすごい。難易度も最後以外はそこまで高くないように感じました。あれを使いますが持っていないので、自分なりの演出を見つけたら買って試してみたいと思います。
・ワイルドコイン
ホーミングカードから着想を得たタイプのワイルドコイン。個人的にもこれがワイルドコインの演出の最適解かなと思います。エンディングが意外性がある上に、そのまま次のマジックに繋げられるようになっているのが素晴らしいです。コインレクチャーの中では一番やりたいと思った手順です。
・シ◯ルを使ったコインズアクロス
エキストラ、ノーエキストラと色々やってきた末にたどり着いた結論がこれだそうです
問題点である音については、マガーク効果が効くから大丈夫との話でしたが、僕はまだちょっと懐疑的です。というかもう一般人目線の体には戻れないのだなという哀しさを感じました。
この手順、細部は違えどテレビでコインマジックというと必ず演じられている印象を受けます。ジョブチューンでも神業列伝でもやってました。そう考えるとそろそろ進化系が出てくるかもしれないという期待感がありますよね。楽しみにしています。
書ききりました。ポン太さんは例えが秀逸で、わかりやすいし面白いので頭に残りやすいです。木を見せず森を見せろだとかプーさん理論だとかは絶対忘れないと思いますし、手順や新しい現象を考える際にすごい重宝すると思います。
大半の人が本人の手順丸パクリしたくてレクチャーに参加したいわけではないと思うので、今回のレクチャーのような理論や考え方を中心に話してくれるものが今後増えていくと良いなと個人的には思いました。
2018.03.11
ポン太theスミスレクチャー【質問コーナー編】
続きまして、【質問コーナー編】です。
本当は書く気なかったのですが、マジシャンの皆さんに広めておいた方が良いのではという情報もあったのでここに公開します。短い記事なので是非最後までお読みください。
質問コーナーでは簡単なものから突っ込んだものまで赤裸々に答えていただきました。個人的にはこないだのジョブチューンに出られなくなった経緯が非常に面白かったです。ここに書くのは憚られるので(フレンチメルマガでもぼかされていましたし)レクチャー等の機会に本人に直接聞いてみるのが良いと思います。
あとはアイ○アルデックについてのコメントも。純国産で理想のデックを作るのは現状ではやはり厳しいのかもしれません。
SICKの印税0円といったちょっと衝撃的な情報もありました。
ということで本題に入ります。本題はテレビの種明かし問題について。ポン太さん曰く、テレビに種明かしをやめさせるのは思いの外簡単だそうです。やるべきことはテレビ局に直接クレームを入れること。メディアはクレームに対して弱いのでクレームさえ入れば簡単にやめます。ポン太さんがテレビ局関係者に「種明かし番組のクレームって入るんですか?」と聞いたところ、「全く」という回答だったそうです。
SNSを見ている感じでは番組自体より、出演者が叩かれる傾向があると思います。しかしこれはあまり意味がなく、もし叩かれた人が出演辞退しても、その次の人が選ばれるだけです。番組自体は絶対に無くなりません。
クレームを入れようという話ではなく、もし種明かし番組をやめさせたいのであればこういう方法が効果的かもしれないよという話です。僕は種明かし番組に関しては傍観者を決め込んでいるところがあります。だってタネ明かすって言っても、自分達の商売道具なので大したもの明かせてないですよね。じゃあこのままし続けていていいのかと言われるとそれもどうなのかと思います。種明かし番組を見ていると、マジックのタネって意外と単純であっけないものなんだっていう印象しか持てません。要はあの種明かしによって新たな(良い)マジシャンが生まれる図が想像できないのです。
個人的には種明かしするのならレクチャーでやっているようなもの、つまり原理とかサトルティーとか演出の妙だとかそういうの含めてやって、マジックって実は奥深いんだっていうのを知らしめてほしいと思っています。あるいは「ここがヒンジになっているんだ」レベルのものを明かして、マジシャンってやつは観客を楽しませる為にこんなことまで考えてこんなことまでやっちまうんだすごいってなるのを一度やってみてほしい。でもそれはきっとできません。わかっています。
あれ?短いって言ったのにそこそこ長くない?
先ほどまで面白いマジック番組を見ていた為か多少熱くなってしまったようです。これからマジック番組がどういった方向に向かうのかは不明ですが、万人にとって良い方向に向かうことを期待します。もしかしたらその為に自分たちにもできることはあるかもしれない。そんな話でした。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ではポン太theスミスレクチャー【コイン編】でまたお会いしましょう。
本当は書く気なかったのですが、マジシャンの皆さんに広めておいた方が良いのではという情報もあったのでここに公開します。短い記事なので是非最後までお読みください。
質問コーナーでは簡単なものから突っ込んだものまで赤裸々に答えていただきました。個人的にはこないだのジョブチューンに出られなくなった経緯が非常に面白かったです。ここに書くのは憚られるので(フレンチメルマガでもぼかされていましたし)レクチャー等の機会に本人に直接聞いてみるのが良いと思います。
あとはアイ○アルデックについてのコメントも。純国産で理想のデックを作るのは現状ではやはり厳しいのかもしれません。
SICKの印税0円といったちょっと衝撃的な情報もありました。
ということで本題に入ります。本題はテレビの種明かし問題について。ポン太さん曰く、テレビに種明かしをやめさせるのは思いの外簡単だそうです。やるべきことはテレビ局に直接クレームを入れること。メディアはクレームに対して弱いのでクレームさえ入れば簡単にやめます。ポン太さんがテレビ局関係者に「種明かし番組のクレームって入るんですか?」と聞いたところ、「全く」という回答だったそうです。
SNSを見ている感じでは番組自体より、出演者が叩かれる傾向があると思います。しかしこれはあまり意味がなく、もし叩かれた人が出演辞退しても、その次の人が選ばれるだけです。番組自体は絶対に無くなりません。
クレームを入れようという話ではなく、もし種明かし番組をやめさせたいのであればこういう方法が効果的かもしれないよという話です。僕は種明かし番組に関しては傍観者を決め込んでいるところがあります。だってタネ明かすって言っても、自分達の商売道具なので大したもの明かせてないですよね。じゃあこのままし続けていていいのかと言われるとそれもどうなのかと思います。種明かし番組を見ていると、マジックのタネって意外と単純であっけないものなんだっていう印象しか持てません。要はあの種明かしによって新たな(良い)マジシャンが生まれる図が想像できないのです。
個人的には種明かしするのならレクチャーでやっているようなもの、つまり原理とかサトルティーとか演出の妙だとかそういうの含めてやって、マジックって実は奥深いんだっていうのを知らしめてほしいと思っています。あるいは「ここがヒンジになっているんだ」レベルのものを明かして、マジシャンってやつは観客を楽しませる為にこんなことまで考えてこんなことまでやっちまうんだすごいってなるのを一度やってみてほしい。でもそれはきっとできません。わかっています。
あれ?短いって言ったのにそこそこ長くない?
先ほどまで面白いマジック番組を見ていた為か多少熱くなってしまったようです。これからマジック番組がどういった方向に向かうのかは不明ですが、万人にとって良い方向に向かうことを期待します。もしかしたらその為に自分たちにもできることはあるかもしれない。そんな話でした。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ではポン太theスミスレクチャー【コイン編】でまたお会いしましょう。
2018.03.11
ポン太theスミスレクチャー【カード編】
本日はポン太theスミスさんのレクチャーに参加して来たのでその感想を。
キリが良いので【カード編】と【コイン編】に分けて書こうと思います。
まずはカード編。ポン太さんはコインと同じくらいカードが好きとのことで、今回のカード縛りレクチャーは張り切っていたみたいです。特にトリックを作る際の思考経路は参考になるというか、僕と近い考え方をしていて感銘を受けました。それではトリックごとの感想を。
・PACAAN
エニエニのプロット。原案は忘れてしまいました(確か誰かメモってたはず)。
準備等の都合で僕はやらないと思うのですが、考え方が非常に素敵。手法と演出の調和というのは僕が創作する際に掲げている理想なのですが、それを体現している手順でした。
余談ですが、僕の(知っている)中で一番評価の高いエニエニはボリス・ワイルドのACAABNです。アジ・ウィンドのエニエニは見た目すごいのですが、裏の仕事がダイレクトすぎてあまり惹かれません。裏の仕事の巧妙さが個人的な評価点なのかもしれません。そういう意味では演出の裏に手法を巧妙に隠しているPACAANは二番目くらいに好きです。
・インターセプトの改案
様々な策略を駆使することでよりフェアに観客が心に思ったカードを当てようという試みです。手順としては最初から8枚で良くないだろうかという話を後でしてました。僕の知り合いはもう割り切って6枚でやっていたような気がします。
しかしこのレクチャーのキモは手順自体よりも、「困難は分割せよ」みたいな考え方にあると思います。これはマジック創作する上で応用が効きまくるのでクリエイターの方は是非参考にしてほしいと思いました。
・サンドイッチカード
シンプルなサンドイッチカード。これは良いです。誰もがレパートリーに入るとまでは言いませんが、「そういやこんなマジックあるよ」と言ってやる小ネタの上位に食い込むと思います。簡単で不思議。
・メイトサンドイッチ
メイトカードを捕まえてくるサンドイッチ。ほぼノーセットで似たような現象が起こるものを知っているのでレパートリーには入らないと思いますが、シングルカットを複雑なカットをしたように見せる方法は素晴らしいと思いました。今後末長く使っていけると思います。
・メンタルカード当て
後ろを向いたまま観客が選んだカードを当てます。使っているカードがアレだったので、頑張ってるんだなすごいと思っていたら、全然そんなことはありませんでした。これも一種の手法と演出の調和だと思います。お見事です。使っているカードがアレじゃなければめっちゃ不思議だったのに。
これでカードは全部だったはず。個人的にはこのあと書く予定の【コイン編】よりも得るものは多かった気がします。ポン太さんのカードレクチャーは需要がないだけで本人はやる気満々みたいなので、今後レクチャーを開く際にはいくつか入ることを期待しています。
キリが良いので【カード編】と【コイン編】に分けて書こうと思います。
まずはカード編。ポン太さんはコインと同じくらいカードが好きとのことで、今回のカード縛りレクチャーは張り切っていたみたいです。特にトリックを作る際の思考経路は参考になるというか、僕と近い考え方をしていて感銘を受けました。それではトリックごとの感想を。
・PACAAN
エニエニのプロット。原案は忘れてしまいました(確か誰かメモってたはず)。
準備等の都合で僕はやらないと思うのですが、考え方が非常に素敵。手法と演出の調和というのは僕が創作する際に掲げている理想なのですが、それを体現している手順でした。
余談ですが、僕の(知っている)中で一番評価の高いエニエニはボリス・ワイルドのACAABNです。アジ・ウィンドのエニエニは見た目すごいのですが、裏の仕事がダイレクトすぎてあまり惹かれません。裏の仕事の巧妙さが個人的な評価点なのかもしれません。そういう意味では演出の裏に手法を巧妙に隠しているPACAANは二番目くらいに好きです。
・インターセプトの改案
様々な策略を駆使することでよりフェアに観客が心に思ったカードを当てようという試みです。手順としては最初から8枚で良くないだろうかという話を後でしてました。僕の知り合いはもう割り切って6枚でやっていたような気がします。
しかしこのレクチャーのキモは手順自体よりも、「困難は分割せよ」みたいな考え方にあると思います。これはマジック創作する上で応用が効きまくるのでクリエイターの方は是非参考にしてほしいと思いました。
・サンドイッチカード
シンプルなサンドイッチカード。これは良いです。誰もがレパートリーに入るとまでは言いませんが、「そういやこんなマジックあるよ」と言ってやる小ネタの上位に食い込むと思います。簡単で不思議。
・メイトサンドイッチ
メイトカードを捕まえてくるサンドイッチ。ほぼノーセットで似たような現象が起こるものを知っているのでレパートリーには入らないと思いますが、シングルカットを複雑なカットをしたように見せる方法は素晴らしいと思いました。今後末長く使っていけると思います。
・メンタルカード当て
後ろを向いたまま観客が選んだカードを当てます。使っているカードがアレだったので、頑張ってるんだなすごいと思っていたら、全然そんなことはありませんでした。これも一種の手法と演出の調和だと思います。お見事です。
これでカードは全部だったはず。個人的にはこのあと書く予定の【コイン編】よりも得るものは多かった気がします。ポン太さんのカードレクチャーは需要がないだけで本人はやる気満々みたいなので、今後レクチャーを開く際にはいくつか入ることを期待しています。
2018.03.03
一口レビュー:The Gift
こんばんは、せぶんです。
本日レビューするのはAngelo Carbone氏のThe Giftです。
だいぶ前に見てからずっと気になっていたのですが、マジオンさんで取り扱っているツイートを見て衝動買いしました。
商品説明や実演映像などで結構詳細に説明がされているので、ほとんどの人が大体こういう感じなんだろうと思っていることを前提にレビューします。4字熟語でいうなら委細承知でお願いします。
まず箱がかっこいいです。外箱が。
こういうのあんまりこだわる方ではないですが、かっこいい箱に入っているだけでちょっとテンション上がります。マジック商品買ったんだなという満足感がすごいです。あと箱のみで余計なものが付いてこないところにこだわりが感じられます。解説は蓋の裏にURLとパスワードが書いてある形で、必要なものは外箱の中の箱の中に全部収められています。
商品の箱ですが、今回は限定色の赤を買いました。商品説明の写真はちょっと発色強すぎるかなと思っていたのですが、現物は良い感じです。大きさは思ってたより小さいです。動画ではスッと箱からトランプが取り出されるのでトランプがすっぽり入る大きさかなと錯覚していたのですが、実際は斜めに寝た状態で入っています。耐久性はまだそれほど使っていないのでなんとも言えませんが、チュートリアル映像で結構ぞんざいに扱っているシーンがあるので問題ないかと思われます。見た目も頑丈そうですし。
それではいよいよみなさんお待ちかねの機構の話に入りましょう。当然買う前にある程度機構の予想はしていましたが、ポーンと超えられました。まず箱を開けてトランプを取り出すのですがその段階で
「マジか」
ってなりました。それから少し触ってみて
「なるほど」
と思いました。そして少しだけ間をおいて
「しゅごい」
って言いました。実を言うと地球はもうだめですのコピペみたいになっていますが、でも本当です。
機構的に箱の中にものを詰め込んでも大丈夫なので、この箱だけでプチマジックショーができそうです。
欠点は色々な意味でこのマジック以外にカードマジックはできなさそうというところでしょうか。あとタネにつながるので少しぼかしますが、ストレスフリーというわけには行かないところがあります。
機構が知りたい、または商品紹介通りのマジックをしたいという人は買いだと思います。
ここからは買おうか迷っている方へ
迷っている方はおそらく汎用性を気にしているのだと思います。その指標として最も気になっているであろうことをここに記載します。ショップに書いてない情報なので何かあったら消します。
それでは書きます。
ーここまでの文中に記載ー
以上です。
予想ではもうちょっとあるのかなと思っていましたがそんな感じです。そういう意味で汎用性は高くはないですが、考えれば色々できなくはないです。ワーキングオーダーはできそうなのでちょっと演出を考えてみたいです。
考案者のAngelo Carbone氏は「The イリュージョン」「プリズンボックス」の考案者ということで、言われてみれば確かにそれっぽさを感じます。この2つも良いマジックなので是非買って欲しいと思います(まだ買えるのかな…?)。
本日レビューするのはAngelo Carbone氏のThe Giftです。
だいぶ前に見てからずっと気になっていたのですが、マジオンさんで取り扱っているツイートを見て衝動買いしました。
商品説明や実演映像などで結構詳細に説明がされているので、ほとんどの人が大体こういう感じなんだろうと思っていることを前提にレビューします。4字熟語でいうなら委細承知でお願いします。
まず箱がかっこいいです。外箱が。
こういうのあんまりこだわる方ではないですが、かっこいい箱に入っているだけでちょっとテンション上がります。マジック商品買ったんだなという満足感がすごいです。あと箱のみで余計なものが付いてこないところにこだわりが感じられます。解説は蓋の裏にURLとパスワードが書いてある形で、必要なものは外箱の中の箱の中に全部収められています。
商品の箱ですが、今回は限定色の赤を買いました。商品説明の写真はちょっと発色強すぎるかなと思っていたのですが、現物は良い感じです。大きさは思ってたより小さいです。動画ではスッと箱からトランプが取り出されるのでトランプがすっぽり入る大きさかなと錯覚していたのですが、実際は斜めに寝た状態で入っています。耐久性はまだそれほど使っていないのでなんとも言えませんが、チュートリアル映像で結構ぞんざいに扱っているシーンがあるので問題ないかと思われます。見た目も頑丈そうですし。
それではいよいよみなさんお待ちかねの機構の話に入りましょう。当然買う前にある程度機構の予想はしていましたが、ポーンと超えられました。まず箱を開けてトランプを取り出すのですがその段階で
「マジか」
ってなりました。それから少し触ってみて
「なるほど」
と思いました。そして少しだけ間をおいて
「しゅごい」
って言いました。実を言うと地球はもうだめですのコピペみたいになっていますが、でも本当です。
機構的に箱の中にものを詰め込んでも大丈夫なので、この箱だけでプチマジックショーができそうです。
欠点は色々な意味でこのマジック以外にカードマジックはできなさそうというところでしょうか。あとタネにつながるので少しぼかしますが、ストレスフリーというわけには行かないところがあります。
機構が知りたい、または商品紹介通りのマジックをしたいという人は買いだと思います。
ここからは買おうか迷っている方へ
迷っている方はおそらく汎用性を気にしているのだと思います。その指標として最も気になっているであろうことをここに記載します。ショップに書いてない情報なので何かあったら消します。
それでは書きます。
ーここまでの文中に記載ー
以上です。
予想ではもうちょっとあるのかなと思っていましたがそんな感じです。そういう意味で汎用性は高くはないですが、考えれば色々できなくはないです。ワーキングオーダーはできそうなのでちょっと演出を考えてみたいです。
考案者のAngelo Carbone氏は「The イリュージョン」「プリズンボックス」の考案者ということで、言われてみれば確かにそれっぽさを感じます。この2つも良いマジックなので是非買って欲しいと思います(まだ買えるのかな…?)。