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演出と構成と不思議

3月11日に「次世代マジシャン神業列伝」が放映されました。個人的に印象に残った人を紹介しつつ、気に入ったところや気になったところをつらつらと書き綴っていこうと思います。家族とごはんを食べながらぼんやりと見ていたので見当違いなことを書いていたらコメントお願いします。



まずサンタさん。

開幕の筆箱を使ったマジックすごい良かったです。

嘘をつかずに二通りに取れる言葉を使って「そういうことかー!」と観客を納得させる(もしくは笑わせる)という手法は僕の好みなのですが、超ダイレクトな使い方をしていて痺れました。現象自体もちゃんと不思議で良いと思います。

二つ目のカスタネットのはもう一歩という印象。というのも「赤と青で音が違う」と言うのなら赤を叩いた時の現象も見せるべきなのではと思いました。赤に戻ってもいいですが、個人的にはまた別の現象、かつ赤が絡んでいるものがベストかなと思います。それこそ「そういうことかー!」となるようなやつを是非!

三つ目のウサギとカメ、素敵です。ただ個人的に何かひっかかるところがあって少し経ってから気付いたのですが、ウサギとカメの競争って足の速さを競ってたんですよね。なので物理的な距離の概念が足りないかなと。解決法としては距離のある現象を考えるのは大変だと思うので、「ウサギとカメの競争のお話は有名ですが、今宵、ここでもウサギとカメのマジシャンの熱いバトルが始まろうとしています!」みたいなくだりを入れるといいのかなと思いました(もし聞き逃してたとかならすいません)。関係ないですが、これってもしかしてトライアンフRTAなのではと今気づいて一人で笑っています。

個人的には今回の番組のMVPで、今後が楽しみなマジシャンです。



続いてTAKAHIROさん。言うまでもなくうまいです。でも大半が既にPVなどで見ているもので、PVの方が撮影環境は良いはずですから超えて来るものはなかったという印象です。

気になったのはカーテントライアンフ。先に断わっておきますが、僕はカーテントライアンフの裏の手法をものすごい評価してます。布をかけるところはもちろんですが、戻すジェスチャーもどうやって戻すのかを合理的に説明しながら裏の目的を達成しているのですごいと思います。

でも番組見ててちょっと冗長かなと思いました。実際家族もダレてましたし、「この茶番いつまで続くの?」みたいなことをゲストの方も言っていたので間違いないと思います。

何でそうなるのか考えたのですが、「無駄に見えるから」というのが一つの答えかなぁと。それで揃うはずがないというのはだいたいの人間が想像つきますし、そうなると今自分たちは何を見せられているんだという気持ちになるのも頷けます。それと戻しているくだりが特に面白くないというのもあると思います。家族からはそれで何かできるとは思わないけども触りすぎはやっぱり怪しいという意見が出ました。

どう解決したものかと考えたのですが、触るくだりは特にいらないのかなぁという結論に至りました。ルージングコントロールも通用するわけですし、揃うという大きな現象に隠れて気付かないのではないかというのが今現在の考えです。

ではどういうジェスチャーで戻すのかについてですが、1つ面白そうなのを思い付きました。布をゴーストハンカチーフみたいに改造して、「これから手を触れずに表向きのカードだけを裏向きにしていきます」と言います。あとはそれっぽい動きをしてから布を取り除けば終了。どうでしょうか?だいぶ面白く見えるのではと思います。机上の空論なので、一回誰かに試してみてほしいです。



高橋匠さんは前から存じてはいたのですがすごいテクニックでした。カメラアングル的にひやひやしていたのですが、意外と見えないものなんですね。

でもあまり人間を舐めない方が良いと思います。簡潔に言うと同じ技法を使いすぎです。人間は前後の変化からその間に何が起こったのかを想像できる能力がありますから最初数回は分からなくても、あれだけやればわかります。現に僕の家族は最後の方は「あーそーゆーことね完全に理解した(わかってない)」ってなってました。

演技構成等のアドバイスをしてくれる人が現れればすごい伸びそうな気配は感じました(レナートグリーンそういうことしてくれないのん?と思ったのは内緒で)



何人か飛ばして最後のHARAさんに

最初なんなの?って思いました。

箱を持ってきて、中から封筒出して、何も書いてないけど、箱に戻してもう一回開けてもらうと「手伝ってください」とだけ書いてある現象。

いやいやダメでしょう。上手く言語化できないのですが、無駄に不思議を消費しないでほしいっていう感じでしょうか。最初に軽めの現象を起こすと言うのはマジックルーティンの定石みたいなところがありますが、それにしては使う道具が厳かすぎます。封筒を軽く振ったら文字が現れるくらいだったら良かったのですが、今回の場合はマジシャンが不在なので普通に封筒持ってきて「手伝ってください」と書いてあれば良くないですかと思いました。個人的にはあそこまで立派な箱を持ってきたのなら、最後に誰もが知りえない情報が書いてある封筒が出てくるくらいでないと納得がいきません。

その次がマジシャンの出現というオープニングにピッタリな現象だったので、その前に無駄な現象起こさないでほしいというのももちろんあります。


と不満を書き散らしましたが、最後のマジックが良かったので終わりよければ全てよしということにしました。僕は1枚のカードを当てるためにどれだけ無駄な手続き(もちろん不思議or楽しいが前提です)が踏めるかがマジックの価値だと思っているのですが、それを見事に体現していました。できることなら僕もやってみたいレベルです。

HARAさんはプロジェクションマッピングとマジックを融合させている方で何回か見ましたが、正直プロジェクションマッピングにマジックが負けてしまっている印象を受けます。マジックではなくてそういう新しい芸だと言うのならそれはそれで良いとは思いますが、個人的には今回やっていたような路線を突き進んでほしいなと思いました。



久しぶりに面白いマジック番組を見たような気がします。今後もこのような番組が企画されることを期待します。
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