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推理メモ:雨の牢獄

こんにちは、せぶんです。

せっかくブログを私物化したので、マジック以外のことも書いてみたい。ということで今回は推理小説「雨の牢獄」の個人的推理をまとめました。とはいえこの作品の著者であるヤマギシルイさんはプロマジシャンでもあるので、マジックと無関係ではないのですが。

ここを読む前に「雨の牢獄」前後編を読むことを強くおすすめします。前編はこちら。
https://note.com/be_lie_ve/n/n55bbb937ad0b














ではここから僕の推理をまとめます。作者が用意した設問は以下の4つです。

――『足跡の密室』はどのようにして作成されたか?
――刺殺された死体の頭部はなぜ殴打されたか?
――月島夫妻はなぜ同一方法で殺害されたか?
――そして……殺人犯は誰か?

では1つずつ見ていきましょう。

『足跡の密室』について
足跡が一筋だけしか残されていないということは、犯人と被害者は雨が降る前に離れにいて、その後犯人1人だけが離れから立ち去ったと考えるのが合理的でしょう。つまり犯人は犯行後に雨で地面がぬかるんでいることに気づいたわけです。このままでは犯人に繋がる証拠を残してしまう。そこで犯人はその場にあった靴を使い、後ろ向きに歩くことで足跡を作成しました。足跡が月島邸から離れではなく、離れから月島邸の方向で付けられた証拠が「軒先に置かれた足拭きマットがべっとりと泥で濡れ」の文です。月島邸から離れへ向かった場合は足拭きマットが泥で濡れることはありません。しかし、前編後半で後ろ歩きで足跡を付けた場合は鑑識でわかることが明かされます。そして、鑑識の結果足跡は後ろ歩きではないという判定でした。僕の前半の文章は間違っていたのでしょうか。いいえ、間違ってはいません。つまり密室は主人公たちが眠らされてから作られたのです。犯人はホースで水を撒き、地面を均してから改めて足跡を付け直したのです。その際に地面の足跡や、サンダル等が散乱している場所の状況が変化してしまうため、カメラのデータカードは壊されたわけです。また、冒頭の文章ですが、僕はこれは夫人殺害現場であると確信しています。つまりこれも夫人を殺した後に犯人が密室を作り上げたという証拠になる文章なわけです。


刺殺された死体の頭部はなぜ殴打されたか
これが一番の難問でした。1つ思いついたのは、第一発見時の血塗れの頭部は人形のもので、本当の死体は刺殺された状態で別のところにあったという説です。そして、主人公たちが眠らされた後で堂々とすり替えられたわけです。その際に頭が血塗れでないと問題が生じてしまいます。そのため死体の頭部は殴打されたわけです。今回の演劇のテーマはイリュージョンですから、太郎氏本人にそっくりな人形が用意されていてもおかしくはありません。さて、本題はここからです。なぜ最初は人形で、その後本物と入れ替える必要があったのか。これがいくら考えてもわかりませんでした。これについての僕の回答は結構突拍子もないと思っているので最後に発表します。とりあえずなぜ殴打されたのかについての回答は、「人形と死体の状況を一致させるため」です。


月島夫妻はなぜ同一方法で殺害されたか?
この設問は悪手なのではと僕は思ったのですが、このような設問が用意されているということは、月島夫妻がこの方法で殺害された理由は別々ということになります。同じであれば2つ目と3つ目の設問はどちらか1つで良いわけですから。普通に考えると夫人の頭が殴られていたのは、太郎殺害状況の不自然さをカモフラージュするためでしょう。


殺人犯は誰か?
雨が降る前に離れにいることができた人物ということで、犯人は消去法で瀬奈一択です。


では最後に僕の描いたストーリーを。面白半分で読んでください。

瀬奈は12時15分前に月島邸近くで太郎と会う約束を取り付けます。そしてその場で腹部を刺して殺害。車のトランクに入れます。この時点では、月島邸を主人公と一緒に訪れてから隙を見て全員を眠らせて事を起こす筋書きだったのでしょう。太郎の姿が見当たらないくらいでは警察を呼ぶには至らないと踏んだわけです。そして、理由はわかりませんが、離れへ向かいました。目的のもの(新作構想メモ)を探すためでしょうか。そこで瀬奈はとんでもないものを見つけます。太郎そっくりの人形がソファーに横たわっていて頭が血で濡れているのです。おそらく太郎が主人公(およびその他の人たち)を驚かすために仕組んだのでしょう。これは誤算です。この人形が見つかったら警察を呼ばれてしまうかもしれません。さらに最悪なことに、離れ捜索中に雨が降ってしまい、外の地面がぬかるんでしまいます。困った瀬奈はとりあえず後ろ向きで足跡を付けて、離れから月島邸に入り、そこから外へ脱出します。そして駅へ向かい、主人公と一緒に再び月島邸に向かいます。案の定、太郎の人形が発見され、警察が呼ばれることに。しかし、ここで幸運なことに警察と救急車がすぐには来られない状況が訪れます。この機を逃さず、瀬奈は全員に睡眠薬を盛り、夫人殺害と死体のすり替え、密室作成を行いました。めでたし、めでたし。


突拍子のないところがいくつかありますが、ここまでしないと刺殺した死体の頭を殴打する状況になりえないのです。ここまでの推理が合っているのならば、当たらずとも遠からずといったストーリーではないでしょうか。他の方がどのような推理をしたのかも気になるので、もし思いついた方がいれば教えてください。


さて、「雨の牢獄」は現在解決編(一)が公開されている段階です。解決編の残りの更新が楽しみですね。楽しいコンテンツを用意してくれたヤマギシルイさんに感謝の意を表して筆を置かせていただきます。
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