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レビュー:ビフォー・サービス

ゆうきともさんのレクチャーに諸事情で参加できなかったTです。腹いせに、ゆうきさんのサイトで限定販売されているトリック『ビフォー・サービス』のレビューをしたいと思います。

現象

演者は赤裏デックと青裏デックを示す。青デックをケースから取り出し、何段階かの選択を経て1枚に絞る。この過程でカードはよく検められ、観客によってよく混ぜられる。決定されたカードは完全に自由に選び取られたように見える。スペードのAだったとする。

使われていなかったほうのデックを広げると、1枚残らずスペードAのワンウェイとなっている(なお、2デックではなく1デックと予言の封筒で演じる方法も解説されています)。

https://youtu.be/cqvLZgzKR2Y

価格は4000円です。購入してみて、説明書を読み込みました。別に種明かしだとか商品のネタバラシには当たらないと思うのですが、まあ自由選択に見せかけて特定のカードへ誘導する、という構造のトリックであるわけです。それ自体はマジシャンには予想の付くところだと思うのですが、ふつうこれだけの枚数のなかから(いっさいのスライトを使わずに)1枚に決定させようと思ったら、不自然なエキボックの連打とか、役所のように謎で煩雑な手続きを強いるとかそういうことになりそうなものです。一応マジシャンであれば手法は考えつくでしょうが、やる気になりそうな手順はなかなか思い付きそうにありません(そう言えば某サ ズマインズが同じぐらいの値段で何か出してたような……)。

しかしビフォー・サービスの構造は非常に合理的で、いちばん複雑なアウトであっても観客から見た手続きはすっきりしています(はっきり言うと先の動画が最長のアウトのひとつです)。これは演者にとっても好都合で、手順がすっきりしていることによって演じるときの混乱が防げます。もうちょっと複雑なトリックかと思ってましたが、わりとすんなり慣れることができました。

とは言え、これは僕がエキボック/マルチアウト系の手順が好きだからというのもあると思います。そういう手品を演じ慣れていない人は覚えることの多さに目を回すかもしれませんが……。

観客が選択したという印象を一個でも増やそうとするような、あるサトルティなどはかなり効果的に機能していて、これは本当にずるい、じゃなくて、賢いと思いました。

あと、セットアップしたデックを用いて演技するのですが、何か仕込んであるとは見えないよう構成されています。



ちなみに、ゆうきさんのカードトリック集『カードミラクルズ2』というDVDにアフター・サービスというトリックがあり、おそらくビフォー・サービスはその派生のひとつであろうと思われます。アフター・サービスは、何の準備もしていないデックと専用の封筒ひとつ持ち歩いていれば演じられる手順です。比較したときの長所は手軽さが挙げられるでしょうか。

正直なところアフター・サービスもビフォー・サービスも、どちらもトリネタにできるであろう作品です。ただ手順がやや長めなのとほかのトリックとの兼ね合いや準備もろもろ考えると、今回レビューしたビフォー・サービスはどちらかと言えば、何かひとつだけ演じることがあらかじめ決まっているようなここぞという場に持っていくタイプの手品という気がします。インパクトの強さ、観客に与えるショックの強さでもビフォー・サービスに軍配が上がるでしょう。

ところで『カードミラクルズ2』のなかでゆうきさんが、このトリックの考え方とかバリエーションはちょっとしたレクチャーノートが書けるくらいあると漏らされていたような記憶があるのですが……出そうにない気もしますが、それは読みたい……。
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No title

こういった商品の冷静なレビューは珍しいですね。

お買い上げありがとうございます。

ノートは読みたい人が500人いたらガッツリと書くのですけどね。(^^;)
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