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カウントのポイントと手順構成

こんにちは。

突然ですが、エルムズレイカウントってすごいですよね。個人的には完璧な技法だと思っています。クロースアップマジシャンとしてはお世話になりっぱなしです。

しかし、なぜかカウントを使いたくないなっていう波が周期的に訪れます。要はオープンディスプレイとカウントの使い分けです。どうしてもオープンディスプレイの方がフェアな印象を持ってしまい、カウントは怪しいのではと思ってしまうわけです。いかにしてカウントを使わないかに苦心した時代もありました。

しかしこんなにも便利なカウントを使わずに済まそうというのももったいない話。ということで本日はカウントを使うためのポイント(言い訳とも言う)について個人的に考えたことをまとめます。おそらく創作時のヒントになるのではないかと。


その前に僕が知識として持っている、カウントに関して理論的なものを言及している資料をざっと紹介します。

・ホァン・タマリッツ 『ファイブ・ポインツ』
視線によるミスディレクションの項目で例として挙げられていたと思います。ただこれは一連の動きの一部で技法を使う際の視線の使い方についての一例なので割愛します。

・かわばたようへい 『オープンディスプレイとカウントについての考察 』
カウントとオープンディスプレイについて5W1Hに分けて考察しています。無料なので読んでいただいても良いのですが、要点だけかいつまむと、カウントは緊張時、オープンディスプレイは緩和時(緊張時も使える)で使い分けると良いといったことが書かれています。

・ムナカタヒロシ 『REFRAINS』
後輩のレクチャーノートです。カウントと観客の注意力に関するちょっとした考察がなされています。カウントによって持ち方が変わることや、同じフェイスが2回見えてしまうといった懸念に対して、観客の注意力という観点からその対策を模索しています。


これだけです。これだけなのでこれから話すこともそこまで信憑性はありません。でも僕はこの考え方でカウントを使っても良いのだと思うことができたので、同じように救われる方が一人でもいらっしゃれば本望です。


まず前提ですが、カウントは演者の手癖であると捉えてください。カウントは流麗な手つき、もしくはぞんざいな扱いで行われなければいけません。また、カウントより広げた方が早いとよく言われますがそんなことはありません。実際やってみるとわかりますが、カウントは終了時にカードがそろっていますが、広げた場合は最後にカードを閉じなければならないので、むしろカウントの方が早いまであります。演者はこの動きが手馴れているのだと観客に思わせることがカウントを使う第一歩だと僕は考えます。

ということで前提ありきの結論となりますが、カウントとオープンディスプレイの使い分けは以下の通りです。


カウント: 4枚のうち1枚が主役or4枚共主役じゃない。
オープンディスプレイ:4枚のうち全部or複数枚が主役。



ではわかりやすいものから順に解説します。


・4枚のうち1枚が主役(カウント)
これは言い換えれば「ある1枚の変化を見せたい」ということです。ツイスティングジエーセスが代表例と言えるでしょう。この場合、オープンディスプレイよりもカウントの方が1枚1枚をはっきり見せることができるので効果的であると思います。かわばた氏の言うところの緊張時がこれに当たります。

・複数枚が主役(オープンディスプレイ)
マキシツイストの3段目(3枚ひっくり返るところ)などが良い例だと思います。カウントで3枚ひっくり返ったことを示すマジックもありますが、間違いなくオープンディスプレイの方がわかりやすいです(カウントでそうするマジックを作ったことがある身としては耳が痛い)。複数枚の変化を見せたい場合はオープンディスプレイが良いでしょう。これも緊張時です。

・全部が主役(オープンディスプレイ)
これはオイルアンドウォーターの最初等が当てはまるでしょうか。4枚の赤いカードと4枚の黒いカードがありますと示す場合、オープンディスプレイが適していると思います。緩和時と言ってもよいでしょう。

・4枚共主役じゃない(カウント)
これは分かりやすく言うと、「4枚とも○○であることは自明である(あってほしい)」ときに使えます。例えば、オイルアンドウォーターで一方が4枚の黒いカードになったとき、もう一方は4枚の赤いカードであることは自明なので、カウントで済ませてよいということです。ここがかわばた氏とは考えが違うところで、カウントは緩和時でも使えると思っています。これはもちろんカウントが演者の手癖という前提があっての話です。


最後に手順を構成するヒントをいくつか。

1.即カウントに移れる流れを作る
カウントは演者の手癖ですから、ビドルグリップに持っていたカードをわざわざピンチグリップに持ち替えてカウントするといった行為はあまりよくありません。持ち替えなくてもそうなってしまう流れを作るべきです。例えば、机上に裏向きで置かれたカードを左手で拾い上げると、そのままエルムズレイカウントの態勢に入れます。このようにハンドリング構成でカウントはグッと使いやすくなります。

2.4枚共主役と4枚共主役じゃないは表裏一体
どうしてもオイルアンドウォーターの最初でカウントを使わないといけないということもあると思います。この記事を読んだあとではそれはできないのではと思われるかもしれませんが、実はできます。やるべきことは「赤いカードと黒いカードを4枚ずつ使います」と先に言ってしまうことです。赤いカードと黒いカードが4枚ずつあると聞かされて、目の前に2つのパケットがあったら観客は当然4枚ずつ分かれていると思います。そうなれば「自明(であってほしいこと)」になるのでカウントを使っても良くなります。2つのパケットを裏向きに置いておき、「こちらが赤でこちらが黒です」といった具合にどちらが問題にすり替えてしまうのも効果的だと思います。何気に1の目的も達成できています。

3.変化を見せてから全体を見せられる構成を作る
例えば5枚のカードの下2枚を表向きにしてエルムズレイカウントをしてみてください。1枚のカードが表向きで出てきます。そのまま上3枚を広げるとどうでしょう。1枚表向きのカードを隠したまま、4枚のカードのうち1枚だけが表向きの状態でオープンディスプレイすることができます。これは僕が好んで使う手法(主にホフジンサー・エース・プロブレム)で、カウントを行った後にオープンディスプレイで示すというものです。変化を見せてから全体を見せる、緊張から緩和へ移行するという言い方もできます。これができると、良い作品が作れたなという特に根拠のない自信を持てるのでおすすめです。


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