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レビュー:天変地異

脇坂将太さんのレクチャーノート『天変地異』です。

現在、このレクチャーノートのレビューをツイートすることで未収録アイデアがもらえるキャンペーン中です。


 こちらでダウンロード版を購入できます。

https://majion.shop-pro.jp/?pid=149193921


とあるギミックデックの作り方と、それを使ったマジックが解説されています。ギミックデックと言っても、普通に他のマジックにも使えるので作らない理由がないでしょう(と言いつつ筆者はずぼらなのでまだ作っていません)。脇坂さん自身が演じたうえで気を付けた方が良いところ、当て方の工夫など事細かに教えてくれるので、それだけでも価値があります。


 

1. 不可能への挑戦

表題作です。混ぜさせて、選ばせて、戻させて、混ぜさせて、それでも当たる。理想のカード当ての流れだと思います。できれば演者はカードに触りたくないので、アレンジの方かあるいは最近購読した、きき。さんの『ムーンサイド』で用いられている手法を採用したいところです。ちなみにアレンジの方は奇術研究あたりで類似のものが解説されていた記憶があります。

 

個人的に収穫だったのはレギュラーで行う方法で、セットまでは同様のものを考えたことがあるのですが、選ばせ方はなるほどと思いました。どこかで使う機会があるかもしれません。

 


2.Far from Eye, Far from Heart

ダイ・バーノンの『Out of sight, out of mind』へのアプローチで、負担はかなり軽くなっていると思います。場合によっては選ばれたカードがある場所に来てしまうのが個人的に気になっていたので、とても良いアプローチだと思いました。

 


3. ワキワキ・カードロケーション

『ワイキキ・カードロケーション』へのアプローチです。実は、似たような作品を考えていたところだったので、確認するために購入した経緯があります。結果的には異なるアプローチでしたが、最後の処理のアイデアなどは面白く、僕の作品の方にも応用できそうです。

 

 

4.Do as I DO

Do as I Do』へのアプローチ。ただできたからやってみたではなくて、それによって原案とどういった差別化が図れるかが書かれていて良かったです。この手順だけではなく他の作品でも言及されています。作者の狙いを推し量ると少しずれていたりするので、そのあたりのことがきちんと書かれているレクチャーノートは読んでいて楽しいです。

 

 

5.Dr.Joseph Bell

2人の観客の行動を当てるという面白いプロットです。なんならレギュラーでもできそうなので今度やってみようと思います。レギュラーデックでやっていたものをギミックデックに落とし込む手順が多いですが、この作品のように逆輸入できる作品も載っているので楽しみ方が豊富で良いです。

 


6.Ten Card Poker Deal

Ten Card Poker Deal』の最後にこのデックならではの現象を起こします。これも前の作品と同様に観客の行動を当てるものになっており、良い現象案だと思いました。

 


7.Simple Elimination

『不可能への挑戦』とはまた違ったアプローチのカード当てです。これは正直難しいと思いました。元となる原理が存在するのですが、それと比べて飛躍的にカードを特定する速度が速くなるかと言われたらそんなことはなく、複数の原理を組み合わせた結果、脳のタスク自体は増えている可能性もあるのではと思います。元の原理で慣らしている方はそちらで十分だと思いました。ただし、次の作品を続けて演じることで相乗効果を発揮するマジックとなっていますので、初めてこの類の原理に触れる方はこちらから練習するのも悪くないと思います。

 

 

8.Scramble Card Trick

前の作品に続けて演じることで、ピット・ハートリングの『Unforgettable』に近い印象を与えられる手順です。結構難しめな手順ですが、レギュラーデックで演じる場合と比較して、負担は非常に軽減されていると思います。

 

 

9.Deluxe Edition

裏にサインしたカードを観客自身が見つけ出してしまう現象です。プロらしい手順だと思いました。表ではなく裏にサインしたカードで行う理由として、裏側に秘密のマークがあるという認識を逆手に取るといったことが書かれているのですが、それだけではないような気がします。個人的意見ですが、観客の認識上の『結果が収束するタイミング』が異なるのではないかと思います。このあたりさらに考察ができそうなので、得意な方にお任せしたいところです。



マニアを唸らせる手順から低負担でインパクトのある手順までを、1つのギミックデックでこなせてしまう、広範囲に応用が利くレクチャーノートです。キャンペーンは2020年中ですので、この機会を逃す手はありません。気になった方は是非ご購入ください。

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